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マイクロプラスチックは有害なのか?

あらゆる場所で見つかるマイクロプラスチック。海洋生物や私たちの体内に見つかるこの微小なプラスチック片がどのような影響を及ぼすか、研究者たちは大急ぎで調査を行っている。

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WILL PARSON/CHESAPEAKE BAY PROGRAM

Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2021.210825

原文:Nature (2021-05-06) | doi: 10.1038/d41586-021-01143-3 | Microplastics are everywhere — but are they harmful?

XiaoZhi Lim

ダブリン大学トリニティカレッジ(アイルランド)の環境工学者であるDunzhu Liは、以前は毎日、プラスチック容器に入ったランチを電子レンジで加熱していた。それをやめたのは、同僚と共に気掛かりな発見をしたからだ。プラスチック製の食品容器に湯を入れて振ると、マイクロプラスチックと呼ばれる微小なプラスチック片が湯の中に多数放出されることが分かったのだ。「衝撃を受けました」とLiは言う。彼らが2020年10月に発表した論文1によると、マイクロプラスチックはプラスチック製の電気ケトルや哺乳瓶からも放出されていた。研究チームの計算によると、プラスチック製の哺乳瓶に粉ミルクと湯を入れて振って調乳したミルクを飲む乳児は、1日に100万個以上のマイクロプラスチック粒子を摂取している可能性があるという。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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