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腫瘍細胞表面に提示され、T細胞に認識される細菌ペプチド

Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2021.210740

原文:Nature (2021-04-01) | doi: 10.1038/d41586-021-00640-9 | Bacterial peptides presented on tumour cells could be immunotherapy targets

Angelika B. Riemer

腫瘍細胞の表面には、腫瘍細胞に侵入した細菌のタンパク質断片が提示されていて、それは免疫系によって認識され得ることが分かった。この発見は、がん免疫療法に影響を及ぼす可能性がある。

抗原提示細胞(APC)とT細胞。 | 拡大する

JUAN GAERTNER/SCIENCE PHOTO LIBRARY/Science Photo Library/Getty

ヒトの腫瘍には微生物が定着しており1、腫瘍微生物相と総称される。こうした微生物は、例えば、炎症や局所での免疫抑制を引き起こすことで2、腫瘍の微小環境に影響を及ぼし得る。これによって、体の免疫系が腫瘍に応答する仕組みが変化したり、治療への応答が変化したりする可能性が示唆されている3。しかし、腫瘍内の細菌は、免疫系によって認識されるのか? このほどワイツマン科学研究所(イスラエル・レホボト)のShelly Kalaoraら4は、細菌由来のペプチド(タンパク質断片)が腫瘍細胞の表面に提示され、T細胞と呼ばれる免疫細胞に認識されることをNature 2021年4月1日号138ページで報告した。この発見は、がん免疫療法に利用できる可能性がある。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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