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「100万年前」という壁を打ち破ったマンモスの古代ゲノム

Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 5 | doi : 10.1038/ndigest.2021.210504

原文:Nature (2021-02-17) | doi: 10.1038/d41586-021-00436-x | Million-year-old mammoth genomes shatter record for oldest ancient DNA

Ewen Callaway

165万年前のマンモスの歯からゲノム情報が得られ、古代DNA解析の最古記録が塗り替えられるとともに、更新世のマンモスの進化史がより鮮明に描き出された。

アデチャ(Adycha)のゲノム情報を基に描かれたマンモスの想像図。このマンモスは、ケナガマンモスの祖先に当たるトロゴンテリーゾウに似ていた。 | 拡大する

BETH ZAIKEN/CENTRE FOR PALAEOGENETICS

「100万年前のゲノム」がついに現実のものとなった。シベリア東部の永久凍土に保存されていたマンモスの歯から、史上最古となる古代DNAが抽出され、その塩基配列が解読されたのだ。この年代は、解析技術の理論的な限界に近づくものだが、おそらくはさらに古いDNAの解析も可能だろう。今回の研究は、1970年代に発掘された前期および中期更新世のマンモス3個体の標本について行われたもので、得られたゲノム情報からは、後の北米のマンモス種の祖先に当たる未知の種の存在など、マンモス類の興味深いゲノム史が明らかになった。これらの知見はNature 2021年3月11日号265ページで報告された1

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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