火星の内部を地震波で初探査
火星に着陸した探査機インサイト（太陽電池パネル展開時の全幅約6m、質量約360kg）の想像図。ドーム状のシールドを備える地震計（左）で火震を、熱流量計（右）で地中の熱流を測定する。 Credit: NASA/JPL-CALTECH
米航空宇宙局（NASA）の火星探査機「インサイト」（InSight）が火星の内部を地震波で探査し、その概要がこのほど報告された。地球以外の惑星の内部を地表面の地震計で調べたのは今回が初めてだ。火星の地殻は2層あるいは3層構造になっている可能性があることが報告され、火星がどのように形成されて進化してきたかの解明に一歩近づいた。
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翻訳：新庄直樹
原文
Surprise! First peek inside Mars reveals a crust with cake-like layers- Nature (2020-12-15) | DOI: 10.1038/d41586-020-03562-0
- Alexandra Witze
参考文献
- Knapmeyer-Endrun, B. & Kawamura, T. Nature Commun. 11, 1451 (2020).
- Banerdt, W. B. et al. Nature Geosci. 13, 183-189 (2020).
- Semprich, J. & Filiberto, J. Meteorit. Planet. Sci. 55, 1600-1614 (2020).