World View
アレシボ天文台:2020年のもう1つの大きな損失
プエルトリコにあるアレシボ天文台の口径305mの電波望遠鏡は、2017年の「マリア」をはじめとするハリケーンや、2020年1月上旬の大きな地震などを数十年にわたって生き延び、その所有者である米国立科学財団(NSF;バージニア州アーリントン)による予算削減の試みなどもしのいできた。しかし、2020年12月1日の早朝、反射面の上空150mの高さに吊り下げられていた重さ900tの受信機プラットフォームが落下し、建造から57年が経過した望遠鏡は崩壊した。
全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。
本サービスでは、サイトご利用時の利便性を向上させるためにCookiesを使用しています。詳しくは、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社の「プライバシー規約」をご覧下さい。
翻訳:三枝小夜子
Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 2
DOI: 10.1038/ndigest.2021.210212
原文
Arecibo Observatory: another great lost in 2020- Nature (2020-12-18) | DOI: 10.1038/d41586-020-03552-2
- Abel Méndez
- Abel Méndezは、惑星宇宙生物学者、プエルトリコ大学アレシボ校惑星ハビタビリティー研究所所長。生命が居住可能と思われる惑星を持つ恒星を、アレシボ天文台を使って調べていた。
関連記事
リサーチハイライト
2024年12月号
ブラジルの記録的な洪水で露出した化石の救出を急げ
2024年12月号
気候変動に関する人々の考えを変えるには
2024年12月号
音楽業界の気候変動への取り組みに変革を
2024年12月号
科学者が開発した「AIサイエンティスト」の実力は?
2024年12月号
Advertisement