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レーザー核融合の新記録を米国の「国立点火施設」が達成

米国の国立点火施設(NIF)の標的室の内部。標的室は球形で直径10m。 Credit: LAWRENCE LIVERMORE NATIONAL LABORATORY

米国が建設した世界最大のレーザー核融合研究施設「国立点火施設」(NIF)で2021年8月、1回の実験で1.3メガジュール(MJ)の核融合エネルギーが発生し、発生エネルギーの新記録が達成された。この発生エネルギーは、核融合を起こすために使われたレーザーのエネルギーの70%に相当し、核融合の「点火」に大きく近づいた。NIFは、点火を実現できるのか疑問視されていたが、その目標を達成できるかもしれないという期待が出てきた。Nature は、NIFのこれまでの経緯、今回の成果が米国の核兵器研究にどんな意味を持つか、今後予想されることを調べた。

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翻訳:新庄直樹

Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 12

DOI: 10.1038/ndigest.2021.211208

原文

US achieves laser-fusion record: what it means for nuclear-weapons research
  • Nature (2021-09-09) | DOI: 10.1038/d41586-021-02338-4
  • Jeff Tollefson