News in Focus

DARPAの模倣組織は成功するか

2014年5月、グアム島の米軍基地を離陸して青森県の三沢飛行場に着陸しようとする無人航空機グローバルホーク。グローバルホークもDARPAの投資で開発された。航空自衛隊にも3機が配備される計画だ。 Credit: US AIR FORCE PHOTO/ALAMY

米国国防総省の国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency;DARPA)は、1960年代末に現在のインターネットの原型となるコンピューターネットワーク「ARPANET」を開発したことで名高い。そのDARPAをまねた、ハイリスクだが影響力の大きい研究に助成を与える科学研究政府組織が、米国の他、英国、ドイツなどにも作られつつある。しかし、科学政策の専門家らは、そうした組織が確実に成功するとはいえないと指摘する。

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

翻訳:新庄直樹

Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 10

DOI: 10.1038/ndigest.2021.211010

原文

The rise of ‘ARPA-everything’ and what it means for science
  • Nature (2021-07-08) | DOI: 10.1038/d41586-021-01878-z
  • Jeff Tollefson

参考文献

  1. Collins, F. S., Schwetz, T. A., Tabak, L. A. & Lander, E. S. Science https://doi.org/10.1126/science.abj8547 (2021).
  2. Goldstein, A. P. & Narayanamurti, V. Res. Policy 47, 1505–1512 (2018).
  3. Goldstein, A., Doblinger, C., Baker, E. & Díaz Anadón, L. Nature Energy 5, 803–810 (2020).