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宇宙にある極低温実験室で奇妙な物質状態を生成
物理学者が極低温原子から作り出したエキゾチックな物質状態を利用して、巨視的なスケールで量子現象を探れるようになってから25年になる。このほど、宇宙空間でも同様の実験ができるようになったことが報告された。物理学者たちがボース・アインシュタイン凝縮体を作製した場所は、米航空宇宙局(NASA)が1億ドル(約110億円)を投じて開発し、2018年6月に国際宇宙ステーションで運用を開始した「宇宙冷却原子実験室(Cold Atom Lab:CAL)」だ。
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翻訳:三枝小夜子
Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 9
DOI: 10.1038/ndigest.2020.200905
原文
Universe’s coolest lab creates bizarre quantum matter in space- Nature (2020-06-11) | DOI: 10.1038/d41586-020-01773-z
- Elizabeth Gibney
参考文献
- Aveline, D. C. et al. Nature 582, 193–197 (2020).