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細胞内で起こる相分離が抗がん剤の薬効を高める可能性

合成化合物が細胞内部で濃縮され液滴を形成することが分かった。医薬品の開発に改革をもたらすかもしれない。

蛍光標識を付けた抗がん剤シスプラチンの分子が細胞の液滴内に集積している。 Credit: Isaac Klein/Whitehead Institute

細胞内に入った薬剤分子は均一に拡散するという前提は、製薬業界内の常識だ。しかし、生物学者Rick Youngによれば「それはまるで見当違いだ」という。

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翻訳：船田晶子

Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 8

DOI: 10.1038/ndigest.2020.200803

原文

How cells’ ‘lava lamp’ effect could make cancer drugs more powerful
  • Nature (2020-06-18) | DOI: 10.1038/d41586-020-01838-z
  • Elie Dolgin

参考文献

  1. Klein, I. A. et al. Science 368, 1386–1392 (2020).
  2. McSwiggen, D. T., Mir, M., Darzacq, X. & Tjian, R. Genes Dev. 33, 1619–1634 (2019).