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手遅れになったハンドフィッシュ

絶滅寸前に陥っているレッド・ハンドフィッシュ。 Credit: AUSCAPE/UNIVERSAL IMAGES GROUP VIA GETTY IMAGES

人間は長い間、海は広いから目に見えるようなダメージを人が海に与えることはできないと信じてきた。だが現在、人間活動が海洋生物の重要な生息環境を破壊し、海水を危険なまでに汚染して、海洋環境を酸性化させ得ることが分かっている。乱獲が食物網を乱し、多くの海洋生物を絶滅危惧種の カテゴリーに追いやり、ステラーカイギュウ(Hydrodamalis gigas)などいくつかの動物が絶滅した。そして2020年3月、スムース・ハンドフィッシュ(Sympterichthys unipennis)が、現代の海水魚としては初めて、正式に絶滅を宣言された。

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Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 8

DOI: 10.1038/ndigest.2020.200817a