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強力な抗生物質をAIで発見

クロストリジオイデス・ディフィシル(Clostridioides difficile)のイメージ図。クロストリジオイデス・ディフィシル感染症は、先進国における胃腸炎関連死の主因であり、米国内では年間2万9000人が胃腸炎関連死で命を落としている。この細菌に対して有効な抗生物質の開発が期待されている。 Credit: Jennifer Oosthuizen/SPL/Getty

マサチューセッツ工科大学(MIT;米国ケンブリッジ)の合成生物学者Jim Collinsたちが、先駆的な機械学習アプローチにより、1億種類以上の分子プールの中から新しいタイプの強力な抗生物質を複数同定し、Cellに報告した1。そのうちの1つは、結核菌や、治療不可能と考えられる菌株など、広範な種類の細菌に対して有効である。

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 4

DOI: 10.1038/ndigest.2020.200404

原文

Powerful antibiotics discovered using AI
  • Nature (2020-02-20) | DOI: 10.1038/d41586-020-00018-3
  • Jo Marchant

参考文献

  1. Stokes, J. M. et al. Cell https://doi.org/10.1016/j.cell.2020.01.021 (2020).
  2. Mohimani, H. et al. ACS Chem. Biol. 9, 1545–1551 (2014).
  3. Cao, L. et al. Cell Syst. 9, 600–608 (2019).