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既製の細胞性の栓が皮膚創傷を治す

Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2020.200339

原文:Nature (2019-12-12) | doi: 10.1038/d41586-019-03602-4 | Ready-made cellular plugs heal skin wounds

Mark C. Coles & Christopher D. Buckley

皮膚下の繊維性組織からなる薄い層には、すでに出来上がっている可動性の細胞シーラントが含まれており、それによって深い創傷が治癒するという研究結果が報告された。この知見は瘢痕や潰瘍の治療に役立つ可能性がある。

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Kanpisut Chaichalor/EyeEm/Getty

皮膚は表皮と呼ばれる外側の層と、真皮と呼ばれる内側の層からなる。皮膚は、つまむと持ち上げることができるが、それは表皮と真皮が筋膜と呼ばれる膜状のシートの上を自由に動くことができるからだ。筋膜は、細胞と細胞外マトリックスを構成する成分を含んでおり、皮膚とその下の筋肉や骨などのより硬い構造との間に摩擦のない界面を作り出している。しかし、筋膜の役割は、付着せずに自由に動く面を提供することだけではなさそうだ。筋膜には可動性のシーラントが含まれていて、それが深い創傷をつなぎ合わせて早期の創傷修復を可能にすると、ヘルムホルツセンターミュンヘン(ドイツ)のDonovan Correa-Gallegosら1が、Nature 2019年12月12日号287ページで報告しているのだ。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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