News & Views

太陽の秘密に間近で迫る

Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2020.200334

原文:Nature (2019-12-12) | doi: 10.1038/d41586-019-03665-3 | A step closer to the Sun’s secrets

Daniel Verscharen

米航空宇宙局(NASA)の太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブは2018年に打ち上げられ、太陽の周りの楕円状軌道を回って太陽に何度も接近しながら観測を行っている。パーカー・ソーラー・プローブの最初の観測結果が報告され、太陽とその周囲の環境に関する理解が深まった。

製作中のパーカー・ソーラー・プローブ。2017年4月、ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理学研究所(米国メリーランド州)で。 | 拡大する

NASA/Johns Hopkins APL/Ed Whitman

太陽は、他の恒星と比較すれば地球の極めて近くにあるが、興味深く、また基本的な謎は残っている。例えば、太陽表面の温度は6000ケルビン(K)未満であるにもかかわらず、コロナ(太陽の最も外側の大気)が100万Kよりも高い温度をどうやって維持しているのかはまだ分かっていない1。コロナは太陽風を作る。太陽風は、プラズマ粒子(自由なイオンと電子)の流出であり、惑星間空間へ広がっていく。米航空宇宙局(NASA)は2018年8月、コロナの加熱と太陽風の加速のメカニズムを見いだすことを目的にした太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブ(PSP)を打ち上げた2。今回、PSPの最初の観測結果を報告する4つの論文が、Nature 2019年12月12日号223ページ(David J. McComasら)、228ページ(Justin C. Kasperら)、232ページ(Russell A. Howardら)、 237ページ(Stuart D. Baleら)に掲載された3-6

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

プライバシーマーク制度