系図データベースを使った捜査で、事件現場のDNAの痕跡が容疑者のものと合致した。 Credit: JOCHEN TACK/IMAGEBROKER/ALAMY
パラボン・ナノラボ社(Parabon NanoLabs;以下、パラボン社)が大きな議論の渦中に引き込まれたのは、2019年5月のことだった。当時、同社は、世界で最も有名な法遺伝学企業だった。米国バージニア州レストンに本社を置くパラボン社は、ほぼ毎週のように、警察の未解決事件解明に協力していた。例えば、1987年に殺されたカナダ人カップルの事件や、1960年代にレイプ後に殺された若い女性の事件などだ。
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翻訳:古川奈々子
Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 12
DOI: 10.1038/ndigest.2020.201216