News in Focus
ノーベル化学賞はCRISPR遺伝子編集のパイオニアに
CRISPR–Cas9遺伝子編集ツールを開発した功績を評価されるのは誰かという憶測がこの数年飛び交っていたが、ノーベル委員会がこれに終止符を打った。選ばれたのは、マックス・プランク病原体科学ユニット(ドイツ・ベルリン)に現在所属しているエマニュエル・シャルパンティエ(Emmanuelle Charpantier)とカリフォルニア大学バークレー校(米国)のジェニファー・ダウドナ(Jennifer Doudna)だ。ゲノムの正確な編集を可能にするCRISPRは、2010年代に登場するや否や、世界中の研究室を席巻した。CRISPRには無数の応用がある。研究者たちは、CRISPRを使って、ヒト遺伝子を改変することで病気をなくしたり、耐寒性の高い植物を作り出したり、病原体を一掃したりしようとしている。
全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。
本サービスでは、サイトご利用時の利便性を向上させるためにCookiesを使用しています。詳しくは、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社の「プライバシー規約」をご覧下さい。
翻訳:三谷祐貴子
Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 12
DOI: 10.1038/ndigest.2020.201206
原文
Pioneers of revolutionary CRISPR gene editing win chemistry Nobel- Nature (2020-10-07) | DOI: 10.1038/d41586-020-02765-9
- Ewen Callaway & Heidi Ledford