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二足歩行の進化の手掛かりを示す新種の化石類人猿

Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2020.200127

原文:Nature (2019-11-06) | doi: 10.1038/d41586-019-03418-2 | Ancient ape offers clues to evolution of two-legged walking

Colin Barras

前肢で木の枝からぶら下がりながら後肢で全体重を支えて歩行するという特殊な移動様式を持つ化石類人猿が発見され、二足歩行がヒト族の出現よりも数百万年早く進化したことが示唆された。

少なくとも4個体のDanuvius guggenmosiに由来する骨の化石が、ドイツ・バイエルン州の粘土採掘場で発見された。 | 拡大する

Christoph Jackle

二足歩行については現在、「約700万年前に現生人類の祖先が進化させた移動様式で、後肢のみでの歩行に適応した骨格はヒト族(現代人を含む分類群)を定義付ける固有の特徴である」という考え方が広く受け入れられている。ところが今回、この通念に疑問を呈する新種の類人猿化石がドイツで発見された。Danuvius guggenmosiと命名されたこの化石類人猿は、年代が1162万年前と古く、木の枝からぶら下がるのに適した長い前肢を持つ一方、後肢で体を支えながら足裏全体を着地させて歩行することもできたと考えられるという。この新たな類人猿とその独特な移動様式の発見は、Nature 2019年11月21日号489ページで報告された1。ただし、この新種が類人猿の系統樹のどこに位置付けられるかはまだ明らかになっていない。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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