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KAGRAが開く重力波天文学の新時代

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 4 | doi : 10.1038/ndigest.2019.190407

原文:Nature (2019-01-02) | doi: 10.1038/d41586-018-07867-z | Japan’s pioneering detector set to join hunt for gravitational waves

Davide Castelvecchi

岐阜県の神岡鉱山の地下に建設された重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)は、高い感度を達成するために野心的な技術を採用している。その本格稼働が、2019年秋から始まる予定だ。

日本の大型低温重力波望遠鏡KAGRAは2019年内に本格観測に入り、世界の重力波観測網に加わることになる。 | 拡大する

THE ASAHI SHIMBUN VIA GETTY

厚いビニールシートに覆われた家ほどの大きさの足場の中で、物理学者の都丸隆行はクリーンルーム用ウエアに身を包んでいる。高エネルギー加速器研究機構(KEK;茨城県つくば市)の准教授である都丸は、重力波望遠鏡の建設において最も繊細で重大な仕事の1つを担っている。この装置を構成する4基のサファイア鏡(テストマスと呼ばれる)のうちの1基の設置だ。人工サファイアの塊を研磨して製作した円筒形の鏡は、重さが23kgもある。これらの鏡は赤外線レーザー光を反射するためのもので、長さ3㎞の高真空のパイプ2本の各先端と根元に設置される。本格観測が始まると、重力波の通過を検知しようと待ち受けているパイプの中で、これらの鏡が赤外線レーザー光を行ったり来たりさせることになる。(「重力波望遠鏡KAGRA」参照)。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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