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再プログラム化したヒト膵α・γ細胞でインスリン産生
膵島(中央)。 Credit: STEVE GSCHMEISSNER/Science Photo Library/Getty
血中のグルコース量を調節するホルモン「インスリン」を産生する膵臓の細胞が破壊されると、糖尿病につながることがある。このほど、インスリンを通常は産生しないヒト膵細胞(α細胞およびγ細胞)を再プログラム化してアイデンティティーを変化させると、インスリンを産生できるようになることが示された。改変細胞を糖尿病マウスに移植すると症状が軽減されたことから、この方法は将来ヒトの治療に応用できる可能性がある。この成果は、ジュネーブ大学(スイス)のPedro HerreraらがNature 2019年3月7日号で報告した1。
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翻訳:三谷祐貴子
Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 4
DOI: 10.1038/ndigest.2019.190403
原文
Human cells reprogrammed to create insulin- Nature (2019-02-13) | DOI: 10.1038/d41586-019-00578-z
- Matthew Warren
参考文献
- Furuyama, K. et al. Nature https://doi.org/10.1038/s41586-019-0942-8 (2019).
- Thorel, F. et al. Nature 464, 1149–1154 (2010).