News & Views

細菌の敵はヒトの味方ではない

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2019.190237

原文:Nature (2018-11-29) | doi: 10.1038/d41586-018-07414-w | A bacterium’s enemy isn’t your friend

Michael S. Gilmore & Ona K. Miller

黄色ブドウ球菌はヒトの難治性感染症の大きな原因となっている。この細菌は、ファージ(細菌を宿主とするウイルス)に感染すると、ファージの酵素のおかげで免疫系による検知を回避できることが明らかになった。

黄色ブドウ球菌の抗生物質耐性問題は深刻化し続けている。 | 拡大する

DR KARI LOUNATMAA/SCIENCE PHOTO LIBRARY/Science Photo Library/Getty

ヒトの体表には、大量の微生物が生息している。存在する微生物種は、ただランダムに集まっているわけではなく、温度や水分、利用可能な栄養素、宿主の防御などの局所的な条件にとりわけよく適応した生物の群集となっている1。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、極めてよく見られるヒト常在菌の1種であり、鼻腔、呼吸器、生殖器の組織に生息していて通常は疾患を引き起こすことはないが、他の多くの常在菌とは異なり、死に至る可能性のある感染症を引き起こす起因菌となることがある2

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

プライバシーマーク制度