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信憑性が増す「伝播性」アルツハイマー病説

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2019.190202

原文:Nature (2018-12-13) | doi: 10.1038/d41586-018-07735-w | ‘Transmissible’ Alzheimer’s theory gains traction

Alison Abbott

マウスの実験で、脳変性疾患に関連する粘着性タンパク質が伝達される可能性があるという確証が得られた。しかし、ヒトでのリスクは恐らく極めて低いだろうと研究者は言う。

正常脳(右の切片)とアルツハイマー病患者の脳(左の切片)。 | 拡大する

ALFRED PASIEKA/SPL/Getty

神経変性疾患の顕著な特徴の1つである粘着性タンパク質は、特定の条件下ではヒトからヒトへ伝達される可能性があり、伝達された人の脳に新たな損傷を与える場合があるという仮説を裏付ける神経科学的証拠がさらに多く集まっている。神経科学者たちは、そうした研究結果はアルツハイマー病などの疾患が伝染性だと示唆しているわけではないと強調しているものの、特定の内科的、外科的手順によって、そのようなタンパク質がヒトからヒトに伝播するリスクがあり、それが数十年後に脳疾患を引き起こすかもしれないという懸念が浮上する。「リスクは低いという結果が出るかもしれませんが、緊急に調べる必要があります」とロンドン大学ユニバーシティカレッジの神経科医John Collingeは言う。彼はNature 2018年12月20/27日号に発表された研究1を率いた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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