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我が子を遠くへ運ぶカエル

落ち葉の中でヤドクガエルの卵からオタマジャクシがかえると、それをじっと待っていた父親の背中によじ登る。そして父親は子どもたちを背中に乗せて水のある場所へ運ぶ。アマゾンの雨林にいる鮮やかな色の模様があるこの両生類を調べた最近の研究から、父ガエルは近くの水たまりをスキップしてわざわざ遠くまで運ぶ場合が多いことが分かった。貴重なエネルギーを使って、時には400mも移動する。「これは結構な移動距離です」と2019年7月のEvolutionary Ecologyに掲載された論文の責任著者であるスタンフォード大学(米国)の生物学者Andrius Pašukonisは言う。

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翻訳:粟木瑞穂

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 11

DOI: 10.1038/ndigest.2019.191108b