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ワクチン接種の義務付けは慎重に

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 10 | doi : 10.1038/ndigest.2019.191013

原文:Nature (2019-07-22) | doi: 10.1038/d41586-019-02232-0 | Mandate vaccination with care

Saad B. Omer, Cornelia Betsch and Julie Leask

強制的な予防接種を現在検討している国や州の行政府は、反ワクチン感情をあおらぬようにすべきだとの見解を、Saad B. Omer、Cornelia BetschおよびJulie Leaskが述べる。

麻疹にかかった子どもで溢れ返るフィリピンの病院の一室。同国では2019年2月にマニラやルソン島中心部で麻疹集団発生があった。 | 拡大する

FRANCIS R. MALASIG/EPA-EFE/SHUTTERSTOCK

麻疹(別名:はしか)には安全で有効なワクチンがあるにもかかわらず、近年の集団発生により世界各地で多数の患者が出ている。世界保健機関(WHO)の報告によれば、2019年の1〜4月で麻疹患者数は約22万6000人に上る。この数字は、前年の同じ期間に報告された患者数の約3倍に当たる(go.nature.com/2jkq8d3参照)。米国では2000年に麻疹の継続的伝播が止まったが、同国の2019年の麻疹患者数はすでに、それ以降のどの年の報告集計数をも上回っている。同様に、欧州でも2018年の麻疹患者数はこの10年間で最も多かった(「増加する麻疹患者数」参照)。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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