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血管内皮細胞の起源は2つ

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2019.190130

原文:Nature (2018-10-11) | doi: 10.1038/d41586-018-06199-2 | A dual origin for blood vessels

M. Luisa Iruela-Arispe

血管の内側を覆う細胞の供給源は、これまで1つと考えられてきたが、そうではないようだ。発生の初期段階で直接中胚葉から生じる既知の経路以外に、胚の血液細胞の前駆細胞からも生じ得ることが分かった。

動脈(左)と静脈の断面写真。血管壁は内膜、中膜、外膜の3層から成る。内膜には内皮細胞が、中膜には平滑筋がある。 | 拡大する

血液細胞系譜の細胞と、血管の内側を覆う内皮細胞は、生物学的な関連があり、初期胚における細胞起源は相互に関係している。我々の現在の知識では、内皮細胞は、初期胚の3つある主要な細胞層のうちの1つ(中胚葉)から直接分化して、次に、その内皮細胞の一部が造血幹細胞(HSC)1,2を生じ、HSCから成体の血液細胞が作り出されるとされている。このほどロンドン大学ユニバーシティカレッジ(英国)のAlice Plein3らは、内皮細胞の2つ目の起源を明らかにしたことをNature 10月11日号223ページで報告し、内皮細胞と血液細胞系譜の間の関係についての我々の理解を深めた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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