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ボース・アインシュタイン凝縮を宇宙空間で実現

Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2019.190135

原文:Nature (2018-10-18) | doi: 10.1038/d41586-018-07009-5 | Exploring the Universe with matter waves

Liang Liu

ボース・アインシュタイン凝縮体と呼ばれる変わった超低温気体が、初めて宇宙空間で生成された。宇宙での生成は、地上での生成よりもさらに低い温度を実現できるなど、さまざまな利点があり、この気体は宇宙を超高精度で調べる量子センサーにもなりそうだ。

現代物理学の偉大な発見の多くは、新たな原理に基づいたセンサーの発明がその基礎になっている。例えば1887年、波の干渉を利用したセンサーである光学干渉計を使って、エーテルが存在しないことが立証された1。エーテルは、あらゆるところに存在する媒質とされ、それを光の波が伝播すると考えられていた。1968年には、電波望遠鏡を使って、パルサーと呼ばれる非常に変わった天体が発見された2。そして2016年、レーザー干渉計を使って重力波が検出された3。今回、ライプニッツ大学ハノーバー量子光学研究所(ドイツ)のDennis Beckerらは、ボース・アインシュタイン凝縮体と呼ばれるエキゾチックな物質状態を利用した宇宙機搭載センサーが、次の大きな発見をもたらす可能性があることを実証し、Nature 2018年10月18日号391ページで報告した4

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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