Japanese Author

シナプス強度を制御する分子機序を解明

–– 単一レベルのシナプスを直接観察して成果を挙げました。

廣瀬: 私は薬理学の出身で、イメージングを用いた「もの、現象、かたち」の生理学研究を進めています。「もの」とは分子を、「現象」とは活動電位などの物理学的に測定可能な現象を、「かたち」とは解剖学的な形態や大きさを意味します。そもそもは細胞内のカルシウムイメージングをやっていたのですが、そこからカルシウム情報伝達に関与するイノシトール三リン酸(IP3)、さらに約10年前からグルタミン酸のイメージングへと進みました。グルタミン酸は脳における神経伝達物質の本丸といえますが、脳のイメージングは他の組織よりも遅れており、グルタミン酸の挙動が分かれば脳機能について面白いことが分かると考えたのです。今回の成果は、シナプスから放出されるグルタミン酸のイメージングに加え、分子の超解像可視化技術を組み合わせて得られたものです1

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Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 8

DOI: 10.1038/ndigest.2018.180815

参考文献

  1. Sakamoto, H. et al. Nature Neuroscience 21, 41–49 (2018).
  2. Takikawa, K. et al. Angewandte Chemie International Edition 53, 13439–13443 (2014).
  3. Korn, H. et al. Science 213, 898–901 (1981).
  4. Rust, M. J. et al. Nature Methods 3 (2006).