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インフルエンザゲノムをRNAのままシーケンス

インフルエンザウイルスは、ゲノム塩基配列がその本来の状態で解読された最初のRNAウイルスとなった。 Credit: DR. GOPAL MURTI/GETTY

遺伝物質(ゲノム)をRNAの形で保存しているインフルエンザウイルス。そのゲノム塩基配列が、RNAのまま初めて完全に解読された1。インフルエンザウイルスをはじめ、遺伝物質をRNAで保存するウイルスはこれまで全て、RNA分子をDNA分子に写し取ることで解読されてきた。今回のインフルエンザウイルスゲノム「原本」は、ナノポア(nanopore;ナノサイズの穴の意味)塩基配列解読法を利用して明らかにされた。この技術では、RNAの鎖が細孔をすり抜けるときのイオン電流の変化(塩基により異なる)に基づき個々の塩基配列を読み取る(Nature ダイジェスト 2014年6月号「『1000ドルゲノム』成功への軌跡」参照)。

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翻訳:小林盛方

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 7

DOI: 10.1038/ndigest.2018.180713

原文

Flu virus finally sequenced in its native form
  • Nature (2018-04-20) | DOI: 10.1038/d41586-018-04908-5
  • Ewen Callaway

参考文献

  1. Keller, M. W. et al. Preprint at bioRxiv https://doi.org/10.1101/300384 (2018).
  2. Peattie, D. A. Proc. Natl Acad. Sci. USA 76, 1760–1764 (1979).
  3. Garalde, D. R. et al. Nature Meth. 15, 201–206 (2018).
  4. Courtney, D. G. et al. Cell Host Microbe 22, 377–386. e5 (2017).