ロドプシンは、光を受容して反応するタンパク質である。ヒトの眼の網膜で働いたり、オプトジェネティクス(光遺伝学)技術に利用されたりすることで知られている。ロドプシンには、タイプ1(微生物型)とタイプ2(動物型)の2種類が存在するというのがこれまでの通説だったが、今回、それを覆す発見があった。第3のタイプのロドプシン、「ヘリオロドプシン」が、神取秀樹・名古屋工業大学大学院教授と井上圭一・東京大学准教授らにより報告されたのである。
–– ロドプシンとは、どのようなタンパク質なのですか?
神取: ヒトなどの動物の眼に存在し、光を捉えるタンパク質として働くことで知られています。それにより、視覚が生じるのです。
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Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 11
DOI: 10.1038/ndigest.2018.181118