Research Highlights

亀裂を生じにくい鉄鋼のヒントは骨

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 6 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170616

原文:Nature (2017-03-16) | doi: 10.1038/543290a | Bone-like steel stops cracks

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骨の構造を模倣した鉄鋼は亀裂への抵抗性があることが明らかになった。この性質を利用して、より安全な車、飛行機、発電所を造れるようになることが期待される。

従来のシート状金属は、負荷が繰り返し加わると破壊されやすい。一度形成された亀裂は広がりやすいからである。九州大学の小山元道(こやま・もとみち)らは、骨の破壊抵抗にヒントを得て、骨に似た微細構造を持つ合金を設計した。研究チームは、異なる金属ナノ構造を階層的に配置することにより、負荷試験において、亀裂の向きを曲げてその成長を止め、現在広く用いられている鋼鉄よりも高レベルの負荷や、より多くの回数の負荷に耐えることを可能にした。

(翻訳:三枝小夜子)

参考文献

  1. Science 355, 105–1057 (2017)

キーワード

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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