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グラフェンでスライム状玩具が圧力センサーに!

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170205

原文:Nature (2016-12-08) | doi: 10.1038/nature.2016.21133 | Graphene-spiked Silly Putty picks up human pulse

Mark Peplow

スライムに似た粘弾性のポリマー材料にグラフェンを混ぜると、ごく微小な圧力変化をも検知できる、優れた圧力センサーに変身させられることが分かった。

シリコーンポリマーにグラフェンを混ぜた「Gパティー」の試作品を手に持つダブリン大学トリニティ・カレッジの物理学者Jonathan Coleman。彼の息子Oisínが手に持っているのは市販のシリーパティー。 | 拡大する

AMBER/Trinity College Dublin

欧米には「シリーパティー(Silly Putty)」の名で長年親しまれている、スライムに似たシリコーン(ケイ素系ポリマー)製の玩具がある。この玩具は、液体さながらに「流れる」が、丸めて床などに投げ付けると跳ね返り、簡単に伸ばしたりちぎったりできる上、物体同士を接着させることにも優れている。今回、この奇妙で特殊なポリマー材料にはやりの単層材料グラフェンを混ぜ込むと、その電気機械的性質が大きく変化して、ヒトの脈拍や小さなクモの繊細な足取りなど、微小な圧力を検知できるようになることが明らかになった1。「Gパティー」と名付けられたこの新材料は、脈拍や血圧を継続的にモニタリングするデバイスとして利用できる可能性がある。また、Gパティーにはある種の自己修復能力もあるため、よりスマートなグラフェン系複合材料の先触れとなるかもしれない。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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