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魚が流れを感じて危害を避ける仕組み

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 10 | doi : 10.1038/ndigest.2017.171029

原文:Nature (2017-07-27) | doi: 10.1038/nature23096 | How fish feel the flow

John O. Dabiri

魚は、体の側面にある毛状のセンサーで水の運動を感知していると考えられている。魚がセンサーの情報からどのようにして水の流れの状況を把握し、流れに対する応答を決めているのかが、実験と計算機シミュレーションで明らかになった。

魚にとって、この世界を生き抜くことは容易ではない。捕食者と障害物を避けて生き延びるためには、常に警戒が必要だ。特に、岸に近い場所ではそうだ。多くの魚は、危害を逃れるために視覚的な手掛かりを利用しているが、水中に潜む危険の多くは目に見えない。流れは絶え間なく乱れていて予測できず、用心していない魚は進みたいコースから遠く離れた所に運ばれたり、水中の物体に衝突させられたりする。また、生まれつき目が見えない魚もいるし、光が乏しく、視覚的な手掛かりはほとんど得られない領域に住む魚もいる。しかし、そうした状況でも、魚は上手に同じ場所にとどまり(位置保持)、障害物を避けることができる。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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