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容疑が晴れたHIVペイシェント・ゼロ

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170107

原文:Nature (2016-10-26) | doi: 10.1038/nature.2016.20877 | HIV’s Patient Zero exonerated

Sara Readon

HIVが米国に入った時期がこのたび明らかになった。それにより、これまで広く信じられていた「北米のエイズの流行は1人の男性によって引き起こされた」という根拠のない伝説が覆された。

Gaétam Dugas 1980年頃 | 拡大する

Rand Gaynor

1982年、社会学者William Darrowと米国疾病予防管理センター(CDC)の共同研究者たちは、同性愛男性たちの間で爆発的流行を見せていたカポジ肉腫と呼ばれる皮膚がん症例について、ジョージア州からカリフォルニア州にわたって調査を行った。Darrowは、がんの原因となっている病原体は性行為によって広がるのではないかと考えていたが、確証はなかった。後にカポジ肉腫は、HIV感染の合併症の1つであることが判明する。突破口が開いたのは、4月のある日のことだった。Darrowは、3つの異なる郡に住む3人の男性が性交渉の相手として挙げた人々の中に、共通する1人の男性がいることが分かったのだ。その人物とは、Gaétam Dugasという名前のフランス系カナダ人のフライト・アテンダントだった。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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