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老化研究に大きな予算

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160926

藤川良子(サイエンスライター)

「日本ではこれまで老化の研究、特に基礎研究にしっかりとした予算はついてきませんでした」と、文科省ライフサイエンス課担当課長補佐は説明する。従来から重点が置かれてきた研究領域は、がん、ゲノム、脳科学など。今回、老化研究もそれらと並び、日本社会にとって重要であるという判断が初めてなされたといえる。

Natureダイジェスト2016年1月号「老化を制御し、予防する」より。今井教授が解明に取り組んでいる、哺乳類における老化・寿命制御の組織間コミュニケーション概念図。
脂肪組織の脂肪細胞内にあるNAMPT(iNAMPT)は血中に分泌されるとeNAMPTとなり、それがNMNの合成を促進する。NMNは脳血液関門を通って視床下部でのNAD+合成を賦活化し、それがサーチュインを活性化すると考えられる。 | 拡大する

文部科学省は、老化研究を本格化させる方針を固め、2017年度予算の概算要求に盛り込むことを、2016年6月20日に公表した。老化のメカニズムの解明が近年、世界的に大きく前進し、抗老化作用のある物質の開発が進むことを受けての決定だという。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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