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イタリアのオリーブ病害、封じ込めへ

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160814

原文:Nature (2016-05-19) | doi: 10.1038/533299a | Gridlock over Italy’s olive tree deaths starts to ease

Alison Abbott

近年、南イタリアではオリーブの細菌性病害が大きな問題になっているが、その封じ込め計画は地元の猛反発を受けて頓挫していた。このほど封じ込め計画を妥当とする裁判所の判決が出て対策が進むことが期待されるが、病害が地中海沿岸諸国に拡散するリスクは依然として高い。

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peuceta/iStock / Getty Images Plus/Getty

植物病理学者のDonato Bosciaは、南イタリアのプーリア地方の小さな丘の上に立ち、眼下に広がる茶色い風景を無言で指し示した。見渡すかぎりのオリーブの木が、枯死しているか、枯死しかけている。つい半年前までは、ほとんどの木が青々と茂っていて、特徴的な茶色い斑点が出ているものはごく少数であったという。けれどもその斑点こそが、欧州ではそれまで見られなかったタチの悪い植物病原性細菌キシレラ・ファスティディオーサ(Xylella fastidiosa)が、じわじわと侵入してきた証拠であった。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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