Research Highlights

飛び回る蚊の軌跡を分析するアルゴリズム

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160717

原文:Nature (2016-04-21) | doi: 10.1038/532284a | Video reveals mosquito antics

特殊なビデオカメラ追跡システムを使って蚊の飛行を観察した結果、夜間、蚊帳の中で寝ている人がいる室内では、その頭の近くでほとんどの時間を過ごしていることが分かった。

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J. R. SOC. INTERFACE/CC BY 4.0

蚊は複数のヒト疾患を媒介するが、その行動を野外で調査するのは困難だ。ウォリック大学(米国コベントリー)のDavid Towersらは、赤外線LEDをバックライトとして使うことで、蚊の飛行をビデオカメラで撮影することに成功した。彼らは英国の実験室内とタンザニアの野外で夜間に人を寝かせ、2台のカメラを使って蚊帳の周りの蚊の動きを撮影した。研究チームは蚊を1匹ずつ追跡するアルゴリズムを開発し、ビデオカメラに映った蚊の飛行軌跡を分析した。その結果、蚊は蚊帳の上方、寝ている人の頭上付近を集中的に飛んでいることが明らかになった(蚊の飛行軌跡はカラーの線として表示)。また、ウエストナイルウイルスを媒介するネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)は、マラリア原虫を媒介するガンビエハマダラカ(Anopheles gambiae)よりも活動的である傾向が見られた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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