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電場で化学反応を制御する

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 6 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160634

原文:Nature (2016-03-03) | doi: 10.1038/531038a | Reactions triggered electrically

Limin Xiang & N. J. Tao

電場を用いて化学反応を制御できることが、単一分子レベルでの実験によって明らかになった。その反応速度は、印加電場の向きと強さの両方に影響を受けるらしい。

我々が日々使っているさまざまな物や道具、口にしている食べ物や飲み物、吸い込んでいる空気、そして我々の体そのものも、全ては周期表に載っている元素で構成されている。こうした「原料」を有用な物質や分子へと変えているのが化学反応であり、それらをより効率的に制御できる新しい方法の開発は、化学の分野における終わることのない探求である。今回、バルセロナ大学(スペイン)のAlbert C. Aragonèsらは、古典的な有機化学反応であるディールス・アルダー反応1を、電場を用いて加速させるという新たな反応制御法を見いだし、Nature 2016年3月3日号88ページに報告した2。この研究ではまた、化学反応の速度が電場の強さだけでなく電場の向きにも影響されることも明らかになった。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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