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ナノスケールの虹が世界を変える

あらゆる色の蛍光を発するウイルスサイズの粒子が、テレビのディスプレイからがん治療まで、広範な応用分野に革命を起こそうとしている。

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hh5800/E+/Getty

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 6 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160625

原文:Nature (2016-03-03) | doi: 10.1038/531026a | The nanoscale rainbow

Xiaozhi Lim

シンガポールの大規模な研究開発拠点バイオポリス(Biopolis)で、Chi Ching Gohはテーブルの上に横たえたマウスに覆いかぶさるような格好で作業をしている。彼女は麻酔をかけたマウスに、鮮やかな黄色の液体を慎重に注射する。それからマウスの体をそっと動かし、その耳が顕微鏡の下にくるようにしてから、紫外線照射装置のスイッチを入れた。顕微鏡の接眼レンズごしに見ると、皮膚の下を流れる血液が紫外線によって緑色に輝き、体内のすみずみまで液体を運ぶ繊細な血管をたどることができる。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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