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ホーキング博士の新論文に割れる物理学界

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 4 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160414

原文:Nature (2016-01-28) | doi: 10.1038/529448a | Physicists split by Hawking paper

David Castelvecchi

ブラックホールに「エネルギーがゼロに近いソフトな粒子」があるなら「ブラックホール情報パラドックス」という難問が解決され得るとする論文がarXivに投稿され、論争が起きている。

超高密度銀河M60-UCD1の巨大ブラックホールのイメージ図。これまで、ブラックホールが消滅するときには、情報は失われると考えられていた。 | 拡大する

NASA, ESA, D. COE, G. BACON (STSCI)

2016年1月5日、Stephen Hawkingらがブラックホールに関する論文1をオンライン・プレプリントサーバarXivに投稿した。その後、その論文の意味をめぐって物理学界で論争が起きている。この論文の共著者であるハーバード大学(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)の物理学者Andrew Stromingerは、「私たちを行き詰まりから救ってくれる可能性のある新しい考え方が出てきたことに、人々の期待が高まっているのを感じます」と言う。彼は2016年1月18日、Hawkingが所属するケンブリッジ大学(英国)で、大勢の聴衆の前で今回の研究成果について発表した。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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