News Feature

最期の病

がんなどの疾患の末期になると、患者は筋肉量が著しく減少し、痩せて衰弱する。この状態は悪液質と呼ばれる。この機序が、ようやく少しずつ明らかになってきた。

拡大する

VOISIN/PHANIE/CORBIS

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160326

原文:Nature (2015-12-10) | doi: 10.1038/528182a | The last illness

Corie Lok

マニトバ大学(カナダ・ウィニペグ)の緩和医療研究者Susan McClementは、これまで大勢の末期がん患者やその家族と面談をしてきた。そうして聞いた話の中には、いまだに忘れられないエピソードがある。例えば、ある男性は転移性乳がんのために痩せ衰えた妻の姿を見て、心配のあまり、妻に食べ物を無理矢理食べさせようとした。妻の鼻をつまみ、苦しくて開けた口にスプーンで食べ物を流し込んだのだ。彼は、食べ物を口に入れればがんと闘うための栄養になると思い、病室を毎日訪れ、信念を支えに奮闘した。そして数週間後、妻は亡くなった。

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

プライバシーマーク制度