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マグネシウムで記録破りの強度を実現

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160331

原文:Nature (2015-12-24) | doi: 10.1038/528486a | Strength ceiling smashed for light metals

Maria Teresa Pérez Prado & Carmen M. Cepeda-Jiméne

マグネシウム合金中にナノサイズのセラミック粒子を均一に分散させることで、これまで難しかったマグネシウム合金における強度の大幅な向上に成功、ついに限界の壁を打ち破った。このマグネシウム複合材料は、構造用の軽量金属材料として大いなる可能性を秘めている。

図1:1930年代にフランス・ブガッティ社が発表した軽量自動車「エアロライト」。車体にマグネシウム合金を使用している。 | 拡大する

JOE WIECHA

マグネシウムは最も軽い実用金属で、その密度は、アルミニウムの3分の2、鋼鉄の4分の1と低く、多くのポリマーと比較してもわずかに高いにすぎない。そのためマグネシウムは、他のより重い金属に代わる理想的な金属材料になり得ると考えられているが、強度や塑性といった機械的性質が劣るために応用は限られてきた。そんな中、ミズーリ工科大学(米国ローラ)のLian-Yi Chenらは今回、溶融マグネシウム中にセラミックナノ粒子を比較的高い体積分率で分散させることにより長年の課題を克服、比強度や比剛性が構造用金属中最高となるマグネシウム複合材料を実現し、Nature 2015年12月24/31日号539ページに報告した1

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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