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理想的な鎮痛薬を計算科学で設計

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 12 | doi : 10.1038/ndigest.2016.161236

原文:Nature (2016-09-08) | doi: 10.1038/nature19424 | Designing the ideal opioid

Brigitte L. Kieffer

オピオイドと同等の鎮痛活性を有し、オピオイドよりも副作用が少ない薬剤が、構造に基づいたコンピューターシミュレーションによって開発された。今回の成果は、この手法がさまざまなタイプの薬剤の創薬に有効な戦略となる可能性を示した。

モルヒネの材料であるケシの実 | 拡大する

bravo1954/E+/Getty

アヘンは、顕著な鎮痛性と多幸感を誘発するため、医薬や娯楽として4000年以上にわたって使用されてきた1。今日では、モルヒネやその誘導体などのオピオイド処方薬の乱用が深刻化しており2、ヘロインによる中毒は世界中で健康を奪い社会的負荷を生じさせている。理想的なオピオイドの条件は、強力な鎮痛作用を有するが、有害な呼吸抑制作用を有さず、長期治療時でも効果が持続し、中毒性がないことだろう。今回、スタンフォード大学医学系大学院(米国)のAashish Manglikらは、こうした完璧な鎮痛剤の実現に向けて一歩を踏み出したことを、Nature 2016年9月8日号で報告している3

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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