News & Views

完全にソフトなロボット

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2016.161131

原文:Nature (2016-08-25) | doi: 10.1038/536400a | Generation soft

Barbara Mazzolai & Virgilio Mattoli

タコ型ロボット「オクトボット」が開発された。これは、完全に柔らかい材料だけで作られた最初のロボットだ。化学反応で動力を得て、流体論理回路で制御されている。これまでの機械を超える可能性のある、「ソフトロボット」時代の幕開けを告げるものだ。

ロボットは、明確に決まった環境である製造現場で使われることが多い。この場合、ロボットはあらかじめ決められた手順どおりに動くことができ、人間の操作員との相互作用は安全上の理由から制限されている。しかし、もしもロボットが工場の外の現実の環境に出たら、不確かな状況に対処し、変化する状態に反応・適応して、人間を含む生物と安全に相互作用しなければならない1。硬い材料でできた従来技術のロボットでは、達成が難しい課題だ。一方、柔らかく、変形可能な材料で作られたロボット2は、未知の物体をつかんで操ることや、形が決まっていない荒れた地形を進むのに適していて、人間に対する安全性も高いだろう。ハーバード大学(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)のMichael Wehnerらは今回、硬い構造や硬い制御システムを全く持たない最初のロボットを開発し、Nature 2016年8月25日号451ページで報告した3

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

プライバシーマーク制度