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ポリマーの可能性は無限大!

プラスチックに代表されるポリマーは、現代生活のほぼ至る所に浸透している。その可能性はまだまだ底知れない。

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XXLPhoto/iStock/Getty Images Plus/Getty

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2016.161124

原文:Nature (2016-08-18) | doi: 10.1038/536266a | The plastics revolution: how chemists are pushing polymers to new limits

Mark Peplow

ドイツの化学者ヘルマン・シュタウディンガー(Hermann Staudinger)は平和主義者だったが、この戦いだけは勝つと心に決めていた。1920年、チューリヒ工科大学(スイス)の教授だった彼は、ゴムやセルロースなどの天然化合物が、多数の小分子(モノマー)が化学結合で鎖状につながった高分子(ポリマー)であると提唱し、こうした長い鎖を形成する反応を「重合」と呼んだ1。ところが当時の化学界では、これほど大きな分子は存在し得ず、「ポリマー」とされた化合物は単に小さな分子が会合して分子間力により凝集したものだと考えられていたため、シュタウディンガーの主張は全くのでたらめだとして強い反発を受けたのである。しかし、シュタウディンガーも後には引かず、この争いは10年に及んだ。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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