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炭素を大気から取り出す技術が事業化目前

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2016.160112

原文:Nature (2015-10-15) | doi: 10.1038/526306a | Firms that suck carbon from air go commercial

Daniel Cressey

大気中の二酸化炭素を直接捕捉して資源として再利用することは不可能ではないが、事業化はコスト面から困難だとみられていた。このほど2つの企業が、炭素捕捉・再生を行うプラントの拡大と改良を発表した。

大気中の二酸化炭素を捕捉する、カーボン・エンジニアリング社の実証プラント。 | 拡大する

CARBON ENGINEERING

気候変動の解決策としてさまざまな方法が提案されてきたが、大気を取り込んでそこから二酸化炭素を直接分離・回収することは、その中でも非現実的な部類に入ると考えられていた。しかし今、2つの企業が、この方法で二酸化炭素を処理する能力を大きく向上させ、商業化の手前までこぎつけた。カーボン・エンジニアリング社(カナダ・カルガリー)は、大気中から抽出した二酸化炭素を原料にしてディーゼル燃料を製造し、地元のバスの燃料にしようとしている。また、クライムワークス社(Climeworks;スイス・チューリヒ)は、抽出した二酸化炭素を顧客企業に販売することを計画しており、さらにその顧客企業は、二酸化炭素を利用して温室内の作物の成長を促進しようと計画している(編集部註:クライムワークス社も、2014年11月に大気中の二酸化炭素からディーゼル燃料を作るプラントをドイツのアウディ社とサンファイヤー社と共同で開設し、2015年4月には本格稼働を開始したと発表している)。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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