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微生物ダークマターを探る最新手法

既知の微生物種は全微生物種の約1割でしかないと言われる。新規抗生物質を求める微生物学者たちは、この広大な未知微生物の世界を探索する新しい方法を何通りも見つけ出している。

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ILLUSTRATIONS BY THOMAS POROSTOCKY

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2015.150916

原文:Nature (2015-06-18) | doi: 10.1038/522270a | MINING THE MICROBIAL DARK MATTER

Corie Lok

1990年代初頭、当時博士研究員だったRobert Heinzenは、コキシエラ・バーネッティ(Coxiella burnetii)の単独培養を試みた。だが、それは無残な結果に終わった。この細菌は、Q熱(別名コキシエラ症)と呼ばれるインフルエンザに似た疾患の原因菌であり、通常は侵入した細胞の内部でしか分裂しない。哺乳類組織内での培養が必須であることが、この微生物を研究する際の障壁となっていた。そこでHeinzenは別の培養法を見つけようと試みたわけだが、結果はわずかノート半冊分の走り書きにしかならなかった。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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