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乳がん骨転移の診断・治療のカギを握るLOX

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2015.150933

原文:Nature (2015-06-04) | doi: 10.1038/nature14529 | Opening LOX to metastasis

Neta Erez

酸素欠乏状態にある乳がん細胞から分泌される酵素リシルオキシダーゼ(LOX)は骨損傷を誘導する。骨損傷は転移に先立って起こり、乳がん細胞の骨への転移を促進していることが分かった。

乳がんは、大規模な研究が行われているにもかかわらず、女性のがん関連死の中で高い割合を占めるがん種の1つであり続けている。乳がんにより死亡に至る原因は、ほぼ例外なく遠隔臓器への転移で、特に骨への転移は最も一般的であり、転移性乳がんの女性の最大80%に見られる。骨転移は、ほとんどの場合が治療不能で、痛み、骨破壊、高カルシウム血症、衰弱性の骨格関連事象などの重篤な症状を引き起こす1。このほど、コペンハーゲン大学(デンマーク)およびロンドン大学がん研究所(英国)のThomas R. Coxらは、乳がんの骨転移と乳がん細胞による酵素リシルオキシダーゼ(LOX)の発現の間に機構的な関連があることを明らかにし、Nature 2015年6月4日号106ページに報告した2

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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