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液体を満たした穴で流体を分離

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 6 | doi : 10.1038/ndigest.2015.150628

原文:Nature (2015-03-05) | doi: 10.1038/519041a | Gating mechanism under pressure

Mathias Ulbricht

膜に細い穴(細孔)を設けてその中に液体を満たし、この穴を圧力の制御によって可逆的に開閉させ、ある圧力で特定の流体だけを通過させるようにすることができた。こうした液体充填型のゲート機構を使えば、混じり合わない流体の混合物を、調節可能な形で分離できる。

物質の分離や分析、医学治療での使用を目的として、人工的に合成された膜やフィルター、マイクロバルブが開発されてきた。こうした膜やフィルターに、生物の膜のように調節可能な形で物質を選択的に通過させるゲート機構を導入できれば、これらをさらに高度なものにできるだろう。ハーバード大学(米国マサチューセッツ州)のXu Houらは今回、そうした高度なゲート機構の原理の証明になる実験を行い、それが実際に機能することを示した。Houらは、圧力に応じて開閉する細孔、つまり液体で満たされた「閉じた」状態と、液体は細孔内の表面を薄く覆っているだけで流体の通過を許す「開いた」状態との間で可逆的に切り替わる細孔を実現したのだ。この結果はNature 2015年3月5日号70ページに報告された1

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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