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ダニ媒介性感染症をめぐる問題

ライム病をはじめとするダニ媒介性感染症は大きな問題となっているが、抑止する方法について研究者らが何も策を練っていないわけではない。では、いったい何が障害になっているのだろうか。

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SCHLEGELFOTOS/ISTOCK/THINKSTOCK

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2015.151124

原文:Nature (2015-08-27) | doi: 10.1038/524406a | The growing global battle against blood-sucking ticks

Melinda Wenner Moyer

2015年6月下旬のある爽やかな日、コネティカット農業試験場(米国ニューヘイブン)の野生生物学者Scott Williamsは、1匹のシロアシネズミ(Peromyscus leucopus)が昏睡状態に陥るのを待っていた。Williamsは、このネズミを罠から出して、麻酔薬を浸した綿ボール入りのプラスチック製容器に移したところだった。呼吸が毎秒1回に低下したらすぐにネズミを取り出し、採血して体重を測り、個体識別用の耳標を付け、体にダニがついているかどうかチェックし、吸血して膨れたダニがいたら保存しなければならない。彼はこの一連の作業を手早く済ませる必要があった。ネズミは2分ほどで目覚めるだろうし、イライラしているかもしれないからだ。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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