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エボラの次の新興感染症に備える

伝染病の流行や汎発流行に対する人類の備えは十分とはいえない。けれども、西アフリカで発生したエボラ出血熱の大流行に対する恐怖が、そんな状況を変えるかもしれない。

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MOHAMMED ELSHAMY/ANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2015.151114

原文:Nature (2015-08-06) | doi: 10.1038/524022a | How to beat the next Ebola

Declan Butler

2014年7月、エボラウイルスに感染したリベリア人男性が空路でナイジェリアのラゴスに到着したことが判明したとき、世界中の公衆衛生の専門家は息をのんだ。当時、西アフリカの貧困国で猛威を振るっていたエボラ出血熱は制御不能の状態にあり、感染者の半数を死に至らしめていたからだ。この男性は、機内で嘔吐していた。エボラウイルスが、アフリカ最大の都市ラゴスの中心に位置する国際的なハブ空港に直接持ち込まれたのである。ラゴスの人口は2100万人で、その多くがスラム街に居住している。専門家たちは、エボラウイルスが瞬く間にラゴス全域に広まり、この空港で乗り継ぎをする国際線の乗客に運ばれて世界中に拡散してしまうのではないかと危惧した。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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