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現代人の体質や病にネアンデルタールDNAの影

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 10 | doi : 10.1038/ndigest.2015.151014

原文:Nature (2015-07-30) | doi: 10.1038/523512a | Neanderthals had outsize effect on human biology

Ewen Callaway

現生人類は、旧人種との性交渉でアフリカ外の環境に対処する能力を獲得した。そして、私たちに残る旧人種のDNAは今も、喘息や皮膚病、さらにはうつ病に至るまで、さまざまな形で影響を及ぼしていることが分かってきた。

旧人の遺伝子多様体は、現代のチベット人が高地で生活していくのに役立っている。 | 拡大する

XIN LU/GETTY

我々の祖先はえり好みの激しいタイプではなかった。ホモ・サピエンスがネアンデルタール人やデニソワ人をはじめとする近縁旧人種と性的な関係を持っていたことは、遺伝学的証拠によりすでに強固に裏付けられている。そして今回、現代人の大規模ゲノム解析を行った複数の研究チームが、先祖の性的交流が現代人の体質に複合的な影響を及ぼしていることを示す決定的な証拠を見いだし、分子生物進化学会(Society for Molecular Biology and Evolution)の年次総会で報告した。その影響は、ホモ・サピエンスがアフリカ外の環境に対処するのに役立つ能力の獲得から、喘息や皮膚病、ことによるとうつ病へのかかりやすさに至るまで、多岐にわたっている。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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