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フィラエが見て、触れて、嗅いだもの

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 10 | doi : 10.1038/ndigest.2015.151005

原文:Nature (2015-07-30) | doi: 10.1038/nature.2015.18102 | Philae’s comet discoveries create series of conundrums

Elizabeth Gibney

彗星着陸機フィラエが2014年11月に送信してきたデータの分析結果が初めて報告された。7カ月の休眠を経て2015年6月に目を覚ましたフィラエだが、その後再び通信は途絶えており、状況は厳しいとされる。しかし、その貴重なデータからは新たに多くの謎が生まれている。

フィラエが彗星着陸時に描いた軌道(緑色)。 | 拡大する

ESA/ROSETTA/SONC

2014年11月12日、欧州宇宙機関(ESA)の着陸機フィラエは、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸という歴史的偉業を達成した。ところが、想定外の場所に着地したことで、フィラエは約3日間の活動の末に休眠状態に入ってしまった。その後、彗星が太陽に近付いた2015年6月13日、再起動に成功して世界を沸かせたものの、母機である探査機ロゼッタへの通信は断続的でなかなか確立されず、7月9日を最後に途絶えている。その間、彗星はフィラエを乗せたまま8月13日に近日点を通過し、太陽から遠ざかり始めた。残念だが、地球の科学者たちがフィラエからの便りを受け取ることは、もうないのかもしれない。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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